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個人墓地と霊園墓地の違いとは

お墓を建てる際に重要なのは場所選び。沖縄県ではやや特殊な事情により、今でも個人墓地の取得が許容されています。個人墓地とは?霊園墓地とは?違いを理解してお墓選びの参考にしましょう。

 

 

沖縄と個人墓地

沖縄では山の中腹や道路脇、家と家の間など様々な場所でお墓を見ることができます。これらのお墓は個人で土地を購入してお墓を建てる「個人墓地」と呼ばれます。個人墓地の取得については「墓地、埋葬等に関する法律」という法律によって現在は新規で取得できない都道府県が多いのですが沖縄県では例外的に(いくらか制限はありますが)認められています。

個人墓地のメリットとしては取得した土地の範囲であれば自由にお墓を作ることができる点にあります。購入した土地は登記が可能で祭祀財産として子孫に継承可能です。

反面、個人墓地の管理は全て自分で行わないといけません。例えばお墓の草刈りや、掃除などは結構大変です。今でも清明前やお盆前にお墓を掃除している光景を見ることがありますが、少子化が叫ばれる現代。お墓が維持できるのかはきちんと考えておいたほうが良さそうです。かかるコストとしては土地代+お墓の建立費となります。

 

お墓の集合住宅「霊園墓地」

対して「霊園墓地」は各市町村、宗教法人、財団法人が事業主体となって運営する墓地となります。霊園墓地のメリットとしては何といっても管理と設備が行き届いていることがあげられるでしょう。日々の草刈りやゴミ拾いなどは管理者が行ってくれますし、施設内にはだいたいにおいてトイレや水くみ場、広い駐車場があります。

霊園墓地は区画が区切られていて、管理団体からその区画の「永代使用権」という権利を購入する形となります。この永代使用権は「その区画を永代によって使用できる権利」であり個人墓地のような土地の権利ではないことにご注意ください。

霊園墓地の場合、永代使用料+お墓の建立費+管理料がかかるコストとなります。

霊園墓地には各市町村が運営している公営墓地、宗教法人が運営していて寺社などに併設された寺院墓地、宗教法人や財団法人が事業主体になっているが宗教色が薄い民間墓地という3つの種類があります。

さて、「霊園墓地」のデメリットはなんでしょうか?ひとつはかかるコストが個人墓地よりも割高に設定されていることです。また管理料が年間で発生する霊園墓地が多いです。また、霊園によって特定のお墓業者でお墓を作らないといけないとか、法事は必ず併設の寺院で行わなければならない、などの独自のルールがあります。霊園墓地を選ぶ場合は事前によく説明を聞いておいた方がよさそうです。 公営墓地は例外的にルールがゆるく、永代使用料などのコストもかなり安いのですが空きが全くない市町村も多くあるようです。

 

双方のメリット・デメリットを理解してお墓選びを

「個人墓地」と「霊園墓地」。どちらを選ぶべきでしょうか?明確な答えはありませんが、上にあげたように双方にメリット・デメリットがありますので、よく検討された上でお墓選びをされることをお勧めいたします。